株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営している若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」は、15から24歳のZ世代を対象に、「Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査」を行いました。
アンケート調査概要
WEB調査
調査期間 | 2021年12月 |
調査パネル | 外部調査会社のアンケートパネルを使用 |
居住地 | 一都三県 |
性別 | 男女 |
年齢 | 15~24歳 |
対象 | 高校生・大学生・短大・専門学校生 |
回答者数 | 400名(男性200名、女性200名) |
※回答率は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示。合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
SHIBUYA109 lab.による定性調査(グループインタビュー)
対象者条件 | 大学生 男子3名、女子4名 2G 合計7名 |
アンケート結果
Z世代はSNSで何をしてる?デジタルネイティブのSNS使い分け実態
1.あなたは昨年と比べてSNSや動画配信サービスを見る機会は変化しましたか
2.あなたはSNSや動画配信サービスをどのような目的で利用していますか(複数回答)
複数のSNS利用が当たり前なZ世代は、それぞれのSNSを使い分けています。
Twitterは趣味や興味があることの情報収集に活用されています。
Instagramは友だち同士のコミュニケーションに活用されています。
3.あなたはSNSや動画配信サービスのどの部分を見ますか(複数回答)
TikTokは「おすすめ欄」が見られているのに対し、動画配信サービスは「登録チャンネル欄」が見られていました。
暇つぶし、ヲタ活の情報収集、友だちの近況確認、プライベートの発信と、様々な情報収集・情報発信をSNSごとに使い分けることがZ世代の特徴と言えるでしょう。
新商品認知経路はSNS。女性の約70%がInstagramで新商品に出会う
4.あなたは新しいブランドや商品をどこで知りますか(複数回答)
SNSを使いこなすZ世代は、新しいブランドや商品もSNSを通じて情報を得るようです。
女性の約70%が「Instagram」と回答。男性の約2倍という結果になりました。
5.あなたは新しく知ったブランドや商品をどのように情報収集しますか(複数回答)
検索する場としてもSNSが活用されています。
男性は友人からの情報を参考にしている傾向があります。
一方、女性はInstagramや口コミアプリなど、実際の利用者の声を参考にしている傾向があります。
約60%がインフルエンサーの紹介商品の購入経験あり
6.あなたはSNSや動画配信サービスで情報収集する際、何を参考にしますか(複数回答)
今やインフルエンサーの存在なしには、Z世代の消費行動は語れません。今回の調査でも、最も参考にされています。
7.あなたが、インフルエンサーが紹介している商品を購入する理由を教えてください(複数回答)
グループインタビューでは、「インフルエンサーは自分と年齢が近いので、同じような悩みも多い。友達と話しているような感覚で商品を紹介しているので分かりやすい(女子大生)」という声がありました。
男性は広告と検索エンジン、女性はSNSを活用
男女差でも違いがあります。今回調査した結果を男女別消費行動ジャーニーマップで表しました。
Z世代男子の消費行動ジャーニーマップ
男性は女性に比べ、TVCMでの商品との出会いや、検索エンジンでの検索行動がされており、従来の広告訴求が届きやすいという結果が明らかになりました。
グループインタビューでは「動画配信サービスは広告が飛ばせないので見てしまう。広告が気になれば最後まで見たり、どんな商品か検索することもある(男子大学生)」という声がありました。
Z世代女子の消費行動ジャーニーマップ
女性の消費行動は、SNSでの情報収集が活発です。
Instagramのおすすめ欄や、TikTokで新しい商品に出会うようです。
購入場所についても男女の違いがあり、女性の方が実店舗で買う傾向があるという結果になりました。
店舗では情報収集だけでなく友達とのショッピングも楽しんでいるようです。
出典元:PR TIMES