アカデミー

来店数の取得から始めよう

なぜ来店数が大切なのか?

店舗運営においてなぜ来店数が重要なのでしょうか。以下の項目にて来店数の重要性を解説します。

来店数とは

来店数とは、店舗に訪れたお客様の人数を表すものです。

来店客が増えるセールの時期に、売り上げが伸びることが示すとおり、来店数が多いほど店舗の売り上げは増加します。

来店数を増やして売り上げを上げるためには、店舗の前を通る通行人をお客様へと変えなければいけません。

これを実現する施策が、ディスプレイやレイアウトの工夫によって入店促進を行う等、マーケティングやプロモーションによる集客です。

来店数を取得すると何ができるのか?

来店数を取得することで、何人のお客様が店舗へ来店しているか、総数を把握できます。その数字から店舗の現状についてさまざまな分析が可能になるのです。

主な分析内容は

  1. 来店して何も買わずに帰ったお客さまの人数
  2. 来店数が多い時間帯の確認と、来店数に応じたスタッフが配置できているか
  3. 来店数の少ない時間帯に多くのスタッフを配置していないか
  4. 購買数が多い時の法則を割り出す

店舗の状況を把握するためには、まず来店数を正確に把握することから始めましょう。

総数を把握することで、問題点や状況に応じた対策ができているのかを確認することができます。

正確な来店数が把握できていなければ、早めに来店数のデータを取得できるシステムを導入しましょう。

数値を可視化することで課題点や仮説を見つけられる

数値の可視化は数字をひと目みれば全体が把握できるように店舗の中で何が起こっているかを数字に変換することです。

しかし、数字の羅列だけでは、情報を読み解くのに時間がかかりますし、正しい情報の共有ができません。

改善点の洗い出しにはグラフやチャートを使い、見やすく整理し、データ分析の結果を全体で共有しましょう。

来店カウンターを導入しよう

来店カウンターとは、店舗の入り口付近に設置して来店者数を計測する機械です。出入り口付近の天井に簡単に設置でき、店舗の外観を損ねません。

機械計測なので、24時間稼働することができます。計測技術は日々進化しており、以前はベビーカーやスーツケースも間違えてカウントしていましたが、今では95%以上の正確なデータを導き出すことが可能です。

初期費用と月額費用

来店カウンターの初期費用とは、本体の代金と工事費用です。来店カウンターを提供する会社もいくつかありますが、データセクション株式会社の『FollowUP』だと

 1店舗にカメラ2台設置する場合

  1. 工事費 170,000円
  2. 月額  20,000円〜

※カメラ台数と計測する項目により価格は変わります。

となっています。

売上アップの仕組み

売上の仕組みは、ピラミッド式になっています。一番下層を支える来店客数が多ければ多いほど、頂点にある購入の数が増えるのです。100人の来店しかなければ、全員が購入しても上限100ですが、1,000人の来店があれば、最大1,000の購入の可能性があります。このように来店数が多ければ多いほど天井が高くなるのです。

事例

チェーン店を展開している小売、飲食店では、来店カウンターで来店状況を取得し、POSからの情報と結びつけることで店舗ごとの戦略に活用できます。CV率、直帰率、平均滞在時間などさまざまな要素を数値化します。

公共施設では、税金をもとに運営されている施設なので、極力無駄な運用は避け、効率よく管理しなければいけません。セキュリティの問題からPCに依存しないデータ収集が行われるケースが多いですが、効率的で低コストな運用の要望レベルは高く、制度の高い計測や運用が求めれれています。

ショッピングモールでは、館内にどの程度集客できているか、エリアごとにどの程度回遊があるか数値化することで、テナントの入れ替えや誘致の計画に活用されています。来店カウンターの活用により、施設の購買機会を最大化することができます。

イベント会場では、来場者数の把握によって必要な警備員の割り出しなどに活用されます。屋外で行われるイベントでは、必要なトイレの数を算出し、室内で行われるプロモーションイベントでは、ブースごとの集客具合を計測することで、フィードバックや評価にも活用されています。

まとめ

来客カウンターは店舗の発展のために不可欠なツールです。来客数を把握することで、店舗の現状や課題を洗い出すことができます。

一方で、正確な来客数を把握できていないと、現状がわからず正しい施策を行うことができません。

その現状を把握するためのツールとして来店カウンターがあります。カメラの導入には工事費と月額費用がかかります。本体のグレードにもよりますが、比較的安価に導入できる点もメリットですね。

そして今では小売店や飲食店、公共施設など幅広く活用されています。本格的な店舗管理を目指す場合、来店カウンターを導入しておくことをお勧めします。