株式会社日立製作所は、グリコチャネルクリエイト株式会社の協力のもと、グリコチャネルクリエイトのサービス「オフィスグリコ」を活用して、小売DXを支援する無人店舗の実証を、日立の事業所内で開始します。
「CO-URIBA」紹介ムービー
本実証では、日立グループのさまざまなテクノロジーを組み合わせています。
- 生体認証による本人確認や自動決済
- センサーを活用した購買行動ログの取得
- デジタルサイネージ など
本取り組みの背景
小売業界は近年、人手不足による省人化と売上向上の両立が課題となっています。
また、消費者の購買行動が多様化する中、購入履歴や行動ログなどのビッグデータを生かしたマーケティングやパーソナライズサービスへの機運が高まっています。
こうした背景から、無人店舗のニーズが高まっています。
さらなる利用拡大に向けて在庫管理や商品補充の最適化、売れ行きの把握、さらには消費者の購買行動や好みに基づいた新しい買い物体験の提供が求められています。
小型無人店舗のサービスコンセプト「CO-URIBA(コウリバ)」
「小さなスペースを生かし、ともに売り場をつくりたい」
今後も「オフィスグリコ」をはじめ、さまざまな事業者との実証を重ね、オフィスビルやテナントの空きスペースの有効活用、データ分析によるマーケティングなどにもつながる、新しい売り場づくりの仕組みやサービスモデルの検討を進めていきます。
「CO-URIBA」は、2022年3月1日から東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2022」の日立グループブースに出展予定です。
※「CO-URIBA(コウリバ)」は商標出願済みです。
「CO-URIBA」の特徴
1.手ぶらでシームレス、かつ安全な無人店舗を実現
利用者は、生体情報とクレジットカード情報をあらかじめ登録しておきます。
利用時に生体情報で本人認証を行い、商品を手に取り店舗エリアから離れるだけで自動精算が可能となります。
商品棚と天井に設置した高精度なセンサーにより、ガムなどの小型・軽量の商品も認識可能です。また、一度手に取った商品を棚に戻した場合にはキャンセルと判別することができます。
生体認証により、何も持たずに手ぶらで買い物できます。
加えて、生体情報の悪用を防ぐ日立独自の特許技術を活用しているため、セキュリティ面も安心して利用可能です。
2.在庫管理や、消費行動の分析でマーケティングを高度化
「CO-URIBA」を活用することで、現場で確認することなく、どの商品がいつ売れているか、在庫状況はどれくらいかなどリアルタイムに状況を把握できます。
- 利用者の好みを収集して、商品開発などのマーケティングに活用できる
- 購買状況をタイムリーに把握して、在庫管理の最適化や売れ筋商品の迅速な補充が可能
ニーズに応じた販売計画の立案に役立て、売上向上に貢献します。
また、商品棚の重量センサーと商品棚上部の3Dセンサーから、利用者の行動履歴を収集し、購買データとともに複合的な分析をすることが可能となります。
- 購入者の属性
- 購入商品
- 時間帯
- 商品前でしばらく足を止めた
- 一度手に取ったものの購入に至らなかった など
これにより、消費行動を詳細に可視化し、商品開発や販売戦略立案などマーケティングに活用することが期待できます。
出典元:PR TIMES