株式会社紀ノ國屋は、SCENTMATIC株式会社(セントマティック)が提供している今日の気分にぴったりな日本酒を探せるAIシステム「KAORIUM for Sake」を6店舗以上のお酒売り場に2023年3月より順次常設導入することになりました。
※KAORIUMはSCENTMATIC株式会社の登録商標です。
常設決定までの経緯
小売業界もDX化が加速
コロナ禍により、私たちの消費行動は大きく変化し、身近な場所でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展しました。テクノロジーによって、人との接触を避け、コストを軽減することが可能になり、より便利で快適な未来へと変化しつつあります。
そのような中セントマティックでは、小売店の日本酒売り場に特化した最先端テクノロジーとして、日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を活用したDXを促進しています。
同時に、ECでの購入が一般的になった現代において、ECでは味わえないリアル店舗での買い物体験の価値の創造にも取り組んでいます。
AIを活用した実証実験を実施
2021年11月9日から12月8日に渋谷スクランブルスクエア店で実証実験を行いました。
日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」のお酒選びタブレットを日本酒売り場に設置し、1日あたり50人以上の接客ができ、導入前月と比較して、日本酒の販売数が55%増加し、売上高も56%増加しました。
また、店内には日本酒とフードのペアリングを提案するペアリングサイネージを設置しました。
総効果として売上が39%増加し、サラミの販売数も3.1倍になりました。さらに、サラミのペアリング商品としてレコメンドされた日本酒「福光屋加賀鳶 極寒純米」の販売数も22倍に増加しました。
そして常設へ
今回正式に、紀ノ国屋の日本酒売り場において、日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を常設導入することが決定しました。
この導入は、渋谷スクランブルスクエア店をはじめとする、日本酒の売り場面積が広い店舗や、千葉県市川市にあるニッケコルトンプラザ店などのショッピングモール内の店舗を含め、首都圏を中心に6店舗以上で行われる予定です。
日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」のツール
お酒選びタブレット
日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」は、人間の味覚や感性を自然言語処理の技術により、最適な日本酒の選択をサポートするAIシステムです。
「癒やされたい」「気合を入れたい」などのお客様の気分と、店頭にある日本酒とのマッチ度を計算し、相性の良い日本酒をおすすめすることができる技術です。
これにより、従来は経験と感性を持った利酒師やソムリエにしかできなかった「人間の感性に合わせた楽しいお酒選び」という接客体験を、小売店の店頭でも提供できるようになります。
ペアリングサイネージ
日本酒ソムリエAIは、膨大な日本酒の風味データを持っているため、食品とのペアリングも導き出すことができます。
紀ノ国屋渋谷スクランブルスクエア店では、おつまみやお菓子、スイーツなど日本酒とマッチする組み合わせを提案します。
多言語版で、外国人観光客にも対応
デバイス左上に表示される「Language」ボタンから日本語と英語を切り替えることができるようになりました。
日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」は、アフターコロナで期待が高まるインバウンド需要を見据え、日本に訪れた外国人観光客へ、好みにあったぴったりのお酒選びをサポートします。
導入予定店舗
店舗名 | Gourmand Market KINOKUNIYA 渋谷スクランブルスクエア店 |
住所 | 東京都渋谷区渋谷 2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 地下1階 |
導入時期 | 2023年4月13日 |
店舗名 | KINOKUNIYA entrée ニッケコルトンプラザ店 |
住所 | 千葉県市川市鬼高1丁目1番1号 二ッケコルトンプラザセンターモール2F |
導入時期 | 2023年3月3日 |
その他の店舗については、調整中です。
出典元:PR TIMES