香川県高松市で食品機械や産業機械などの機械開発・製造を行う株式会社XEN GROUP(ゼン グループ)は、株式会社ソウルウェアが提供する勤怠管理クラウド「kincone(キンコン)」を導入しました。
その結果、勤怠管理を紙ベースからクラウド管理に移行、年間142万円のコスト削減と1.6万枚のペーパーレス化に成功しました。
株式会社XEN GROUPとは
XEN GROUPは金属加工を主軸に経営している設立55年の企業です。
金属加工などさまざまな業種の機械づくりに携わった技術を活かしてフード事業やアグリ事業などの事業モデル開発も手掛けています。
2021年には自社ブランド「XEN」を立ち上げました。
食品の鮮度を保持させフードロスを未然に防ぐ「食品熱交換装置 X-Charge unit」や、食品のアップサイクリングを実現する「食材乾燥機 X-Dry unit」を開発・商品化しています。
SDGsへの取り組みや事業拡大をする中、経営管理部が先導し資源の有効活用や業務効率化を図り、社内DXの一環として勤怠管理クラウド「kincone」を活用しています。
今後はより一層、資源の有効活用や業務効率化を目指し、自社専用の高生産管理システムの構築を構想しています。
勤怠管理クラウド「kincone」の導入事例
導入の背景
導入以前は、100人近く在籍する従業員は日報を紙に書いて作成、リーダーは従業員の日報を1ヶ月分をまとめて残業や欠勤状況などをExcelに入力、経営管理部がExcelから集計して給与計算などの業務を行っていました。
これまでの方法は課題を多く抱えていました。
- 毎日100枚以上の紙と印刷にかかるコスト
- 紙ベース管理による紛失や汚れのリスク
- リーダーのExcel入力業務の負担
- 月途中で各従業員の残業時間や有休消化状況が把握できない
機械製造の現場で従業員約100名に1台ずつPCを与えることは、コスト面や操作に不慣れな従業員へのフォローを考えると現実的ではありませんでした。
そこで、スマホなど身近なデバイスで操作できID単価も低い(月額1人200円)「kincone」が導入されました。
活用方法と成果
活用方法
敷地内の各工場や事務所の出入り口に「kincone」アプリをインストールしたiPadを設置しました。
従業員はFelica対応のICカードをタッチすれば出勤・休憩・退勤の打刻が行えます。
「kincone」の打刻データは、XEN GROUPが社内システムとして導入しているサイボウズ株式会社の「kintone(キントーン)」に自動連携。各リーダーが承認した後、経営管理部が給与計算を行うようにしました。
経営管理部が各従業員専用のQRコードを作成しています。有給休暇の申請はQRコードを自分のスマホから読み取りWEBフォームから休みたい日時を上長に申請するだけです。
「kincone」の各従業員のページから申請可能ですが、1人1人がログインID・パスワードを管理し「kincone」のUI上での操作方法を覚える手間を鑑み、その時間を本来の製造業務に充ててほしいという考えで、従業員に最も負担のないWEBフォーム運用となりました。
成果
導入前 | kincone導入後 |
インク代や紙代といった経費 各従業員が日報の記入にかかる時間 リーダーの集計入力作業を人件費 | 従業員分のアカウント料金 月額1人200円 人件費を合わせても42万円ほど |
年間でおよそ184万円ほど | 年間で142万円の削減に成功! |
また、日報にかかっていた紙の削減数は年間で1.6万枚にも及び、「kincone」導入企業の中でも大きな削減率です。
勤怠管理・交通費精算クラウド「kincone(キンコン)」概要
スマホ1台からすぐに始めることができる、シンプルな勤怠管理・交通費精算クラウドです。
kinconeアプリをインストールしたスマホに交通系ICカードをタッチするだけで、勤怠と同時に交通費の登録が可能です。
さらにカレンダーから訪問先を自動で読み取る連携機能(特許取得)もあります。
サービス名 | kincone(キンコン) |
提供開始 | 2014年10月 |
URL | https://www.kincone.com/ |
利用料金(税抜) | 月額200円/1ユーザー(最低契約数:5ユーザー) |
主な機能 | ■勤怠管理 ICカード/チャット/アプリ/WEBの打刻 位置情報取得 ダッシュボード機能 働き方改革対応通知アラートなど ■交通費精算 カレンダー連携 ICカード又はモバイルSuicaやPASMOからデータ連携 CSV出力 ■他社サービス連携 kintone、コラボフロー、Slack、Chatwork、LINE WORKS、 Googleカレンダー、Microsoft365カレンダー、freee会計など |
出典元:PR TIMES