パナソニックコネクト株式会社と株式会社大林組は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の建設工事が進んでいる夢洲(ゆめしま)の建設現場において、パナソニックコネクトの顔認証を本格的に導入しました。
2025年2月末までの工事期間中、建設エリアに出入りするすべての建設作業員および工事関係者の顔認証を行います。ピーク時には1日5,000人以上の顔認証利用が見込まれています。
導入の背景
大阪・関西万博の敷地面積155ヘクタールの工事では、さまざまな協力会社の建設作業員や工事関係者が複数の工区で日々作業を行っています。
正確な入退場管理や不審者の侵入を防止するため、セキュリティの向上と同時に効率的な入退場の整備が求められていました。
大林組は、本工事の総括施工管理者として、自社の施工範囲だけでなく工事全体のセキュリティ管理を求められています。
顔認証を本格的に導入することにより、工事全体の効率的な管理と正確な本人認証を同時に実現し、建設作業員がヘルメットやマスクを着用していてもスムーズに現場へ出入りすることが可能となります。
また、建設業界では、就業者数の減少による「人手不足」が深刻な問題となっています。
2024年から施行される「改正労働基準法」に対応するために、建設工事現場の安全と安心だけでなく、建設業界の複雑な労務管理をデジタル化することで、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めています。
これにより、管理者や作業者の負担を軽減し、労務管理の効率化を支援しています。
主なシステム構成
導入後の現場の声
導入後に建設作業員にヒアリングを行ったところ、「顔認証はスムーズにできたか」という質問に対して、9割の方が「できた」と回答しました。
特にヘルメット着用のままでも顔認証が可能であることが高評価となったようです。
今後の要望として、「昼の食事にて顔認証決済を導入してほしい」「紙で行っているレンタル品の受け渡しでも顔認証にしてほしい」といった、顔認証の用途拡大などの声が聞かれました。
パナソニックコネクトの「顔認証」技術について
パナソニックコネクトの顔認証技術は、40年以上にわたる画像処理の経験に基づいた技術とディープラーニングによる顔の特徴学習の応用により、世界でも高い評価を受けています。
この技術は、顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどの要素にも影響を受けにくく、快適に利用することができます。
これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室など、1日当たり30万回以上の固有の顔認証を達成してきました。
パナソニックコネクトの顔認証ソリューション
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition
出典元:PR TIMES