店舗オペレーション

棚卸しはなぜ必要なのか?方法や評価方法について解説

棚卸しの意味と方法

Originally posted on 2021年7月2日 @ 5:16 PM

棚卸しとは

棚卸しとは

棚卸しとは、倉庫や店舗棚に陳列されている商品・材料・製品などの在庫数を確認し、倉庫内にある在庫の商品の取得価値を算出し資産価値を正確に算定することです。棚卸しは店舗の大きさに関わらず、少なくとも年に1回は必要になります。

棚卸しをする目的

棚卸しの目的は2つあります。

1つは、会計上の資産を確定させるために行われます。在庫数によって利益額が変わってくるため、利益を正確に出すためにも在庫数を正確に把握する必要があります。

2つ目は、在庫の取得した価格を計算し、取得評価額を測るためです。また在庫を確認することで、倉庫やバックオフィスの整理にもつながります。

棚卸しのやり方

棚卸しには『帳簿棚卸し』と『実地棚卸し』の2つのやり方があります。

帳簿棚卸し

帳簿棚卸しとは、仕入れた時や売れた時など商品数に増減がある度に、帳簿や在庫管理システムを使用して記録し、常に在庫数を最新にする方法です。

日頃からきちんとカウントや入力ができていれば問題はありませんが、入力ミスや商品の積載方法などによってカウントのミスが起きやすいことが特徴です。

また、帳簿をもとにして利益の計算を行うため、そもそもの入力を間違うと数字が現実とズレてしまうので注意が必要です。

実地棚卸し

実地棚卸しとは、店舗や倉庫などの在庫数を現場で一つ一つ数えると同時に、品質の確認を行います。実際に人の目で確認するので、人件費や工数・時間がかかります。

実地棚卸しと帳簿棚卸しは併せて行うことが多く、ミスが発見しやすく、お互いにカバーしやすいのが利点です。しかし、数字が合わなかった場合は再度人の手で数え直す必要があります。

タグ方式

在庫が置かれている棚に、棚札と呼ばれる伝票を貼り、担当者が棚ごとに商品と在庫数を数え、棚に貼られた棚札に記入します。その後、担当者が確認した数量と理論上の数量を比較するので、カウントミスが発生する可能性は低くなります。一方で、棚札への情報記入が手間となり、作業数が増えてしまうことが懸念点です。

リスト方式

一般的なやり方として、在庫管理表などに入力済みのデータを用意し、在庫の数量を担当者が目視で数えてデータと合っているか確認しながら行います。タグ方式のように、伝票に数量などの情報を記入する必要がないので、作業時間を短縮できます。しかし、リストをもとにして現物を確認するため、リストには表示されていない品目があったりすると確認漏れが起きる可能性があります。

棚卸しの評価方法

棚卸しをするときには、棚卸資産(在庫の総額)を算定する必要があります。算定するために原価法もしくは低価法に則り、棚卸資産を評価しなければなりません。

原価法とは

原価法とは、棚卸資産の仕入れ額を基にして評価する方法です。原価法はさらに6つの方法に分けられます。

最終仕入原価法

商品の仕入れ額は季節などによって変動します。変動する仕入れ額ですが、最終仕入原価法では、期末に最も近い日の仕入れ額を棚卸資産の評価に用いる方法です。具体例を見てみましょう。

ペンチを仕入れたの場合

8/1  1,000円/個で5個仕入れる

12/1  900円/個で5個仕入れる

仕入れた10個のうち、5個売れたとして在庫が5個とします。この場合、棚卸資産の評価には期末に最も近い12/1の仕入れ額を使って算出します。

よって、棚卸資産は

900円×5=4,500となります。

先入先出法

先入先出法では、仕入れたものから先に売れたと仮定して、商品を仕入れた時の仕入れ額を参考に棚卸資産を算出します。

サンダルを仕入れた場合

6/1  1,200円/個で3個仕入れる

8/1  1,000円/個で3個仕入れる

12/1  900円/個で3個仕入れる

期末までに合計4個売れたとすると、棚卸資産は1,000×2+900×3=4,700となります。

個別法

1つ1つの商品の仕入れ額を把握し、そのとき売れた商品の仕入れ額を参考に棚卸資産を算出します。そのため、手間がかかるため不動産や絵画など個別性の高い商品の管理に向いています。

移動平均法

商品を仕入れる度に、既にある在庫と平均価格を計算し直して平均取得額を算出します。

肥料を仕入れた場合

2/1  500円/1kgを10kg仕入れる

7/1  600円/1kgを5kg仕入れる

7/1時点での仕入れ額の平均は(10kg×500+5kg×600)÷15kg=534円/kgとなります。その後3kg使用して、9/1に400円/1kgを3kg仕入れるとします。

9/1時点での平均仕入れ額は(534×12+400×3)÷15=508円となります。

総平均法

移動平均方法と同様に仕入れ額の1単位(kgなど)の平均値を算出し、取得価格とします。事業年度全体の平均値を求めるのが移動平均法との違いです。

売価還元法

売価還元法とは、売値に原価率を掛けて算出します。スーパーなどの小売店や百貨店、製造業においてよく用いられます。

低価法とは

低価法とは「期末時価」もしくは「原価法」のを比較し、低い価格を棚卸資産として評価する方法です。

まとめ

今回は棚卸しの意義や方法、評価法について解説しました。棚卸しは、正確に利益を算出するために、大切な作業です。ぜひマスターして、経営に役立ててください!

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NamiShibuya
データセクション株式会社事業開発部マーケティングチーム。広告代理店や事業会社でSEOコンサルティングやシステム運用保守などを経験。最近はオウンドメディアの立ち上げがメイン。
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